怖い間取りと怖くない間取り
賃貸住宅編

賃貸住宅の間取りについて

「怖い間取り」というホラーが話題ですが、ここでは怖い間取りも怖くない間取りも合わせて、通常はあまり見られないちょっと変わった間取りを取り上げていこうと思います。

 

間取りはそこに住む世帯の家族構成をある程度想定したうえで、周囲の環境等と建築可能な形状を吟味して決められます。
つまりある目的(どのように生活したいか)を達成するために、築条件と折衷しながら、最適と思われる構成を目指して作られるものです。
しかしながら、トイレに行くのに長い廊下を経由しなければたどり着けない間取りはどのような目的からなのでしょうか。

 

掲載した間取りをご覧いただきたいが、この間取りには「そう簡単にはトイレに行かせない」という意志が読み取れる。しかも通路を物置にして障害物を増やそうともしている。かなり強い意志だ。
部屋数もかなりのもので、一見、田舎にある古い平屋作りの建物と思いきや、なんと2階が存在しするのだ(2階に2部屋あり)。そんなに部屋数が足りなかったのか。
なお、洗面所は脱衣所も兼ねて洗濯機が置ければ便利なので、洗面室は広いとありがたいのだが、こちらの間取りでは、和室(約4.5帖)を一部屋設置するために洗面室の広さを犠牲にしている。そんなに部屋数が足りなかったのか。

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丸い部屋

以前にも紹介した「丸い部屋」です。間取り的には広めの玄関に、キッチンと収納スペース、ユニットバスには脱衣場も設けられている。

採光も十分と思われ、一人暮らしには広過ぎず狭過ぎず、恐らく言葉だけで説明されたらベストチョイスの物件となるだろう。

だが実際に部屋を訪れたらかなり落ち着かない気分になるのではないだろうか。壁に沿って家具を置けないよ。

 

なお、このような「丸い部屋」は、昭和以前には割と見られた作りであったらしい。確かに現代の生活は物に溢れているため、家具や電化製品の設置に気を取られてしまうが、テレビが普及する以前、一般家庭にある電化製品と言えばラジオくらいだった。黒電話は電源が不要だし、洗濯機があっても手回し、冷蔵庫は氷室である。

 

現代のミニマリストはスマホ一台で全て済ませてしまう。ミニマリスト的な生活では、部屋に布団が敷ければ何も困らない。
そもそも太古の人類は皆、ミニマリストだった。縄文時代に思いを馳せれば、なんと竪穴式住居の間取りは円形ではないか。

 

「円」という形は古代の人たちの宇宙観を表現しているといわれます。 決して途切れることのない連続性や永遠を象徴するかたち。 災害・病気・煩悩といった負の要素を消除し、円満を表す図形です。

昔から人々から愛されてきた自然界にもたくさんある「円」の形状は言葉では表現しきれない安心感があります。

我々が慣れ親しんでいる四角い部屋こそが不自然な姿なのかもしれません。

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またトイレ

先に紹介した部屋は、そう易々とはトイレに行かせてくれなかったが、逆にトイレにしか行けない部屋も厄介だ。なぜなら人はそうトイレにばかり行ものではないからだ。
間取りⒶを見て頂きたい。玄関から居室にいくにはトイレを経由しなければならない。居室からキッチンに行くにもトイレだ。風呂に入る前にトイレを経由させるのはやさしさか。しかし体を清めた後にまたトイレを強要されげんなりする。せめてウォッシュレットである事を願うのみだ。

 

それでは、間取りⒷのように、トイレに行くのにいったん外に出されるのはどうか。「トイレばかり」と言ったからといって、そんな嫌がらせをしなくてもいいじゃないか。
あるいはちょっとしたいたずら心だったのかもしれない。しかし建物という不動産は作られたが最後、取り返しがつかないものだ。
夜一人でトイレに行けない子供は無理だろう。新聞の勧誘が帰ってくれない時にもよおしたらどうするのだろう。

 

新聞の勧誘「どこ行くんですか。話の途中ですよ」
住人「ちょっとトイレに・・」
新聞の勧誘「なんで外に出るんですか。逃げないでください」
住人「だからトイレ・・」
新聞の勧誘「一ヶ月だけでいいんです」

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変な間取りはたくさんある

世は変な間取りブームである。変な間取りを集めた本も出版されている。これより先の迷宮は是非ご自身で開拓し、進んで行ってもらいたい。
しかし我々のなすべき仕事は「変な間取り」を見つけ、喜び、あるいは弄んで狂騒することだろうか。入居してくれるなら越したことはありません。でもたいていは内見をして、それで終わりじゃないですか。不動産営業は結構忙しいのです。

 

我々のすべき仕事は、より良い間取りを提供することである。だからその人にとって快適であれば、田舎のおばあちゃん家みたいに厠が外にあっても全然かまわないわけです。

 

これからの課題は「ツマラナイ間取り」ではないだろうか。何の変哲もない、しかし普遍的な、快適過ぎてそうであることにすら気付かない、空気のような存在の間取り。
玄関に入る。当然のようにキッチンと居室が見渡せる。洗面所は視界に入るものの、続くバスへはワンクッション置かれている。導線としては完璧だ。
トイレはどうしよう。玄関から直行でき、且つただちに視界に入らない場所が理想だが、そうなると上記の「洗面所→バス」構成では水回りをまとめづらくなる。
ユニットバスはある時代においての一つの解だったが、それも過去の話だ。トイレの場所は難しいのである。

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