家相とは、屋敷、家屋の位置や構造、配置方法により、そこに住む人の吉凶を判断する占法です。一言でいえば「間取りによる占い」と言えます。
その起源は、古代中国の陰陽五行思想に由来し、仏教と共に日本に伝来して「家相」と呼ばれるようになりました。
以来、首都の選定や寺院の造営をはじめ、住宅建設にも幅広く影響を与えています。
この世は宇宙パワーにより地球の磁力が発する「気」によって構成され、気学では「気」が 9 種類の星(九星)として分類されます。
以下に九星一覧を示します。これらは「象意」と呼ばれ、家相学や風水に反映されます。
・一白水星:創造、復活
・二黒土星:生産、成長
・三碧木星:成長、活動的な様子
・四緑木星:成熟や充実、完成
・五黄土星:無に帰す
・六白金星:原石、可能性
・七赤金星:金銭、交流
・八白土星:農耕、変化
・九紫火星:知性、芸術
中国で生まれ、発展した風水の考え方は、土地や地勢、気候などの自然エネルギーを取り入れ、運気を上げようとするものです。
一方、家相は日本独自の考え方を取り入れ発展させたものであり、その家に住むことでどのような生活になるのか、日々の生活体験から生まれた統計学と言えます。
土地の良し悪しを判断する風水に対し、家相は生活空間である間取りに注目した考え方であることを覚えておきましょう。